ランナーは貧血になりやすい??(編集中)
その通りです!!
もちろん人によりますが、普段から貧血になりやすい人も、普段貧血にならない人も、ランニングにによって貧血のリスクは上がります。
色々と理由はありますが、一番大きな理由は、ランニングで着地するときに、足裏の赤血球が破壊されることにあります。
あまり気にし過ぎなくてもいいのですが、確かに着地のときにある程度の赤血球が壊れるようで、よく走りすぎで血尿になる人もいるそうです。
その他、疲労で腎臓機能が低下するなど、複合的な要素でランナーは貧血のリスクを抱えていますので、鉄分の摂取は積極的に考えましょう。
ヘモグロビン値が低いランナー達
一般的に、成人男性の血中ヘモグロビン濃度は正常値13~16[g/dl]といわれています。
ランニングをすると、酸素を多く運ばなくてはならないので、適応により血中のヘモグロビン量は増えるはずなのですが・・・
その中でヘモグロビン濃度が少なくなるランナーが多いので、毎年多くのサブスリーランナーが健康診断で貧血に引っかかってしまいます。。(私はギリギリ、13.5ぐらいです。)
その理由は血しょう量の増加。
ランナーは走ることで血中の水分(=主に血しょう部分)が多く失われてしまうため、それに適応するために血中水分が増加します。
血液量・赤血球量ともに増えるので、とても健康体なのですが、健康診断の血液診断がヘモグロビン”濃度”で示されるため、濃度が薄いと診断されてしまうのです。
(当然、濃度ぐらいしか計測できないのは仕方ないことですので・・)
ランナーに重要な指標は『フェリチン』
ランナーに重要な血液指標はフェリチンです。フェリチンとは、腎臓に貯蔵されている鉄分のことで、血液の鉄分が足りなくなったときのために、予備として持っている鉄分です。
正常値 : 50~100 (貧血時は10を切るらしい)
調べていると、正常値に男女差はあまりないようです。
ヘモグロビン濃度が低くても、フェリチンの値が正常であれば、『適正濃度』が保たれているため問題はありません。
また、フェリチン値を計測することで、実際に貧血症状が出る前に予兆を察することができますので、定期的に血液検査をすることは有効です。
血液検査はどこの内科でもやっていますが、フェリチン値を出してくれないことが多く、検査の際に『フェリチンの値を計ってください』を必ず伝えてください。